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コラム

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第1回:腰部脊柱管狭窄症について
 近年人口構造の高齢化に伴い背部・腰部の疼痛を訴える方が増加しており、なかでも6割以上の方が腰痛を経験し、又4人に1人の方が慢性的に腰痛に悩まされております。腰痛をきたす種々の原因疾患がありますが今回はそのなかでも、最近話題になっている、中年男性に多い腰部脊柱管狭窄症についてお話いたします。
 背骨の後方には脊柱管という穴が開いて管状になっており、この中を脊髄が脳から尾部迄通っています。腰部脊柱管狭窄症は、腰椎にあるこの脊柱管が、何らかの原因により狭少化をきたし、先天性のみならず後天的に、加齢に基づく変性により生じ、脊柱管周辺の骨・軟部組織の肥厚による狭少化の為、馬尾神経が圧迫されておこるものを総称するものです。
 その症状は腰痛の他に、しばらく歩いていると膝下が熱感を持ったり、しだいに痺れて痛んだり、足に力が入らずもつれるといった症状がみられ、歩けなくなってしまいます。しかし、しゃがんだり、椅子に座ったりしてしばらく休むと又歩けるようになります。
 これは中年を過ぎた男性で長い間腰痛を有する人に多く見られ、前屈姿勢で乗る自転車ならいくらでもこげるといった症状を訴えます。又、症状がひどくなると、歩行と休憩の繰り返しや、尿・便の出方が変になることもあります。このように歩けなくなるのは、パージャー病、糖尿病、動脈硬化などの血管性の病気で足に血液が十分に行き渡らなくなる場合にも出現します。
 両方ともお年寄りに多い病気で、症状も似ているため専門医(整形外科、血管外科)で適切な診断を受けることが大事です。治療法としては、日常生活にあまり困らない場合は保温や内服薬にて軽減する事もあり、さらに外来にて理学療法を施行する事により改善も見られます。又、腰が過度に後方へ反らない為に、コルセットを装用することもありま す。
 安静時は何ともなくて、長時間の立位や歩行時痛が強い場合は、整形外科を受診されることをおすすめします。早期に適切な治療を受け、老後の快適な生活を過ごされることを願います。